タヌキおやじの日々の生活 マキァヴェッリ「フィレンツェ史(下)」を読破!!     

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マキァヴェッリ「フィレンツェ史(下)」を読破!!

フィレンツェ史(下) (岩波文庫)フィレンツェ史(下) (岩波文庫)
(2012/04/18)
マキァヴェッリ

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フィレンツェの貴族というと、一番はじめにメディチ家が頭に浮かぶのだが、そのメディチ家が台頭してくる。
だいたい、14世紀後半から、本書の上巻の後半から、メディチ家の名がちらほら、出てくるのだが、15世紀になると、歴代のメディチ家当主が、フィレンツェにおいて影響力を及ぼすようになる。
メディチ家が台頭できた理由については、詳しくは本書には書かれていないが、歴代当主に英邁な人物が続いたことが一因であることは読み取れる。
ジョバンニ・デ・メディチ~コジモ・デ・メディチ~ピエロ・デ・メディチ~ロレンツォ・デ・メディチという流れである。
メディチ家は、金融業で成功したようだ。
その財力で、フィレンツェ共和国の実質的な君主となった。
自由と共和制を標榜したフィレンツェ共和国が、事実上の君主制で落ち着きと平穏をみせたのは、皮肉でもある。
今のイラクを見てもそう思うが、決して、民主主義が最上の政体であるというわけではなさそうである。
市民の成熟度によっては、君主制の方がよい場合もあるのだ。

内容の紹介(カバーより引用)
『絶え間なく繰り広げられる複雑な権力闘争。
苛烈な現実政治の現場に身を置いた著者が、メディチ家支配下の共和制フィレンツェに焦点をすえながら、波瀾に満ちたフィレンツェの歴史を具体的に叙述していく。
叙述される出来事自体の面白さだけでなく、第一級の知性たるマキャヴェッリの歴史認識を知るうえでも興味はつきない。』

目次
凡例
第五巻 コジモ・デ・メディチの流刑地からアンギアーリの戦いまで、1434-1440年
第六巻 イタリアの概況。アルフォンソ一世没後のナポリ継承戦争まで、1440-1462年
第七巻 コジモからピエロの息子たちにいたるまでのフィレンツェにおけるメディチ家の覇権、1462-1478年
第八巻 パッツィ家の陰謀から偉大なるロレンツォ・デ・メディチの死まで、1478-1492年
訳注
解説

しかし、読んでいると、当時のイタリア諸国は、しょーもない内戦ばかりしているなという感想を抱いた。
兵力が傭兵なので、決定的な状況変化に結びつかないし、昨日の敵は今日の味方的な状況である。
また、イタリアは、外国勢力、スペイン、フランス、ドイツの草刈り場でもあり、つねにそれらから狙われていた。
日本の戦国時代における京の都みたいな位置づけであろうか。
かつて古代ローマ帝国の首都であったローマがあり、ローマ教皇がいるということで、外国の人々にとっては、あこがれの土地であったようだ。
だが、古代ローマの歴史を読んだ後に、本書を読むと、古代ローマ帝国滅亡後のイタリアに対して、歯痒さを感じる。
マキャヴェッリは、人間の歴史や性に対して、一定の法則みたいなものを読み取っていて、国々は、無秩序状態からは秩序状態に移行し、秩序状態からは無秩序状態に移行するという、サイクルがあると述べている。
なぜなら、世の中は、静止することを許さないからだそうな。
卓見であると感じる。
武勇は平穏を生み出し、無為は無秩序を生み出し、無秩序は破壊を生み出すとしている。
そのとおりである。
本書を読んで、イタリアの絶頂期は、古代ローマ帝国の頃であったのかなあと思う。
その後も、ルネサンスなど世界に多大な影響を及ぼしたが、国際政治においては、もっぱら草刈り場であったような気がする。
ともあれ、メディチ家の台頭の様子を知るうえで、必読の本であると思われる。
多少読み難いところがあるが、訳本だし、昔の著作なので仕方がないと思う。

自分の評価
★★★★☆70点

上巻の記事
マキァヴェッリ「フィレンツェ史(上)」を読破!!

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