タヌキおやじの日々の生活 デイヴィッド・スコット、アレクセイ・ レオーノフ「アポロとソユーズ―米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実」を読破!!     

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デイヴィッド・スコット、アレクセイ・ レオーノフ「アポロとソユーズ―米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実」を読破!!

アポロとソユーズ―米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実アポロとソユーズ―米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実
(2005/05)
デイヴィッド スコット、アレクセイ レオーノフ 他

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冷戦下におけるアメリカとソ連の宇宙開発競争にたずさわった米ソ双方の二人の宇宙飛行士の手記である。
あまり、期待もせずに読んだのだが、非常に面白かった。
米ソの宇宙競争の舞台裏がよくわかって、興味深い。
著者の一人、デイヴィッド・ランドルフ・スコット(1932年6月6日~)は、アメリカ合衆国の宇宙飛行士、空軍軍人であり、1971年7月31日にアポロ15号の船長として月面に降り立った。
また、アレクセイ・アルキポフヴィチ・レオーノフ(1934年5月30日~)はソビエト連邦の軍人、宇宙飛行士であり、1965年に世界で初めて宇宙遊泳を行った。

内容の紹介(カバーより引用)
『「この60年代じゅうに人類を月に着陸させ、無事に帰還させたい」
冷戦まっただなかの1961年6月、ケネディ大統領はそう演説した。
当時、月面に人間が到達するなどSFが夢のような話だった。
スプートニクの成功で先行したソ連に追いつき追い越したいアメリカの執念―――。
空前の規模の開発競争にしのぎを削る。

全世界がそのなりゆきを見守った。
人類史上最大のプロジェクト。
月の先にたどりつくのはどちらなのか?
これは、米ソの宇宙飛行士が初めて語った真実のドキュメントである。』

目次
はじめに ニール・アームストロング
本書に寄せて トム・ハンクス
プロローグ 危機脱出
1932~56 第一章 少年時代~空軍入隊まで
1956~61 第二章 宇宙への道
1961~65 第三章 競争の始まり
1965    第四章 初めて宇宙を泳いだ男
1965~66 第五章 巨星墜つ
1966    第六章 制御不能
1966~67 第七章 悲劇と不運
1968~69 第八章 デッドヒート
1969~71 第九章 月面着陸
1971    第十章 月に暮らす
1972~73 第十一章 新たなる挑戦、アポロ=ソユーズ計画
1973~75 第十二章 宇宙でひとつに
エピローグ 未来へ

ソ連が、世界初の有人宇宙飛行や宇宙遊泳を成功させ、米ソの宇宙開発競争が始まった。
そして、双方の次の競争は、どちらかが先に月面にたどりつくかということであった。
まあ、ケネディ大統領が演説で宇宙飛行士を月面に送り込むことを表明したわけである。
それには、どちらの政治体制が優秀かというイデオロギーの対立が根底にあった。
スコット氏も、はっきりとそのことを述べている。
吾輩などは、生まれる前だったので、話としては聞いていてもピンと来ないものがあったわけであるが、本書を読んで、その当時の空気みたいなものを多少なりとも感じ取ることができたような気がする。
著者は、二人とも戦闘機のパイロット出身の宇宙飛行士であった。
レオーノフ氏の方が、先に宇宙飛行士となり、キャリアを積んだ。
冷戦下において、ソ連が有人宇宙飛行に成功したと聞いた時のスコット氏の反応は、かれは当時、戦闘機パイロットであったので、それがどのように冷戦や軍備や戦略に影響を及ぼすのかということであったようだ。
その後、スコット氏は、テストパイロットを経て、宇宙飛行士に選抜される。
はっきりと書いているわけではないが、スコット氏は、宇宙飛行士として訓練し、宇宙に行くようになってから、ソ連の宇宙飛行士に対しても共感を覚えていったのではないかと思われる。
レオーノフ氏の方は、まったくアメリカの宇宙飛行士に対して親愛の念を隠していない。
米ソの宇宙飛行士たちの共感というのは、それぞれ同じ目標を共有しているということに基づいているようだ。
ところで、吾輩のまわりでは、うちのおやじが一番、外国人の友人が多いのである。
ところが、おやじは、海外に行ったことがないし、英語も全く話せない。
うちのおやじは、元技術者で、職場に配属された外国人の技術者とともに仕事をしていたのである。
技術という共通の言語が、かれらの懸け橋となっているのかなあと思う。
それと同じようなことが、米ソの宇宙飛行士の間でもあるのだろうかと思った。
いずれにしても、宇宙開発というのは、とてつもない労力と情熱と資力を必要とするものである。
かれらが、偉大な男たちであることは疑いようがない。
話は変わるが、ソ連は確かに有人宇宙飛行などを成功させたが、著者の記述を読んでいる限り、アメリカと較べて、相当に貧しかったのだと感じた。
地力でまさるアメリカが最終的に冷戦で勝利するのは、自明のことだったのかもしれない。
アメリカに月面着陸を先に越された時の、レオーノフ氏の記述からは、非常な無念を感じる。
それとともに、羨望やアメリカに対する称賛も読み取れた。
しかし、ソ連はその後、宇宙ステーションの運営を成功させているし、アポロ=ソユーズ計画という、冷戦の緊張緩和の一環として、宇宙で米ソの宇宙船をドッキングさせるという計画が実行され、それには著者の二人ともが関わった。
その後、レーガン政権になって、冷戦は再び激化し、結局、ソ連は、崩壊し、アメリカは冷戦に勝利することになるわけであるが、ソ連の宇宙飛行士たちの業績がけがされるわけではないと思う。

本書を読んで感じたのは、米ソ宇宙飛行士たちのガッツと精神力と合理的精神である。
彼らの業績に対して敬意を表したい。
宇宙開発に興味がある人は、ぜひ読むべきだし、そうでなくても技術に関心がある人は面白く読めると思う。
また、冒険好きの人にもおすすめである。

自分の評価
★★★★☆85点

参考
アポロ13号 奇跡の生還 (新潮文庫)アポロ13号 奇跡の生還 (新潮文庫)
(1998/06)
ヘンリー,Jr. クーパー

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