タヌキおやじの日々の生活 川成洋「スペイン内戦―政治と人間の未完のドラマ」を読破!!     

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川成洋「スペイン内戦―政治と人間の未完のドラマ」を読破!!

スペイン内戦―政治と人間の未完のドラマ (講談社学術文庫)スペイン内戦―政治と人間の未完のドラマ (講談社学術文庫)
(2003/07)
川成 洋

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スペイン内戦について、特にその中で戦った国際旅団について書いた本。
スペイン内戦について書かれた本を読むのは初めてである。
吾輩、今まで読んだ本が、太平洋戦争とヨーロッパ戦線に集中しているので、他の物も読んで視野を広くしていきたいと思った次第。
スペイン内戦(1936年7月~1939年3月)とは、第二共和政期のスペインで勃発した内戦。
マヌエル・アサーニャ率いる左派の人民戦線政府と、フランシスコ・フランコを中心とした右派の反乱軍とが争った。
反ファシズム陣営である人民戦線をソビエト連邦が支援し、フランコをファシズム陣営のドイツ・イタリアが支持するなど、第二次世界大戦の前哨戦としての様相を呈した。
と例によってウィキにはある。
作家のアーネスト・ヘミングウェイが従軍して作品の題材にしたり、写真家のロバート・キャパが従軍して衝撃的な写真を残したり、空爆を受けたゲルニカをモチーフにしてピカソが絵画「ゲルニカ」を残したりと、舞台がスペインであるせいか、なにかと芸術が絡んでくる内戦でもあった。
国際旅団は、各国の共産主義者や知識人が反ファシズム運動の一環としてこの内戦に義勇兵として参戦したものを組織した義勇軍であった。

内容の紹介(カバー裏面より引用)
『ファシズム台頭への不安、共産主義革命への期待の中、1936年、クーデターに端を発し、勃発した内戦。
国家間の貪欲なエゴ。
正義と人類愛に燃える若者たち。
五十五カ国、四万人におよぶ海外からの大量の義勇兵。
苛酷極まる闘いに、彼らはなぜ身を投じたのだろうか。
義勇兵で結成されたスペイン国際旅団に視点をすえ、世界を震撼させた人間と政治の壮大なドラマを描き出す。』

目次
1 もう一つのオリンピック
2 国際義勇軍部隊の誕生
3 第五連隊の創設
4 緒戦の推移
5 スペイン不干渉委員会
6 ピレネーを越えて
7 革命の都市、バルセロナ
8 国際旅団の誕生
9 初陣―――マドリード防衛戦
10 後続の国際旅団の誕生
11 ハラマ河の戦闘
12 グアダラハラの戦闘
13 ゲルニカ
14 国際旅団の休息
15 バルセロナの市街戦
16 ブルネテの戦闘
17 唯一の日本人義勇兵の戦死
18 テルエルの攻防戦
19 エブロ河の決戦
20 国際旅団の解散、帰国または亡命
21 スペイン内戦の終結
22 第二次大戦と元義勇兵たち
23 第二次大戦以降―――アメリカとイギリスを中心にして
エピローグ
あとがき

読んでいて、戦局の推移は、あまりわかり易くないと感じた。
戦局とかではなく、国際旅団のたどった経過を著者は書きたかったようだ。
また、ファシストの反乱軍側には、ドイツ・イタリア軍が参戦しており、かなりの貢献をしているわけであるが、それらの記述は極めて少ない。
アメリカ、イギリス、フランスなどの民主主義国家は、ほぼ静観を決め込んだようだ。
その結果、ソ連対ドイツ、イタリアの代理戦争のようになった。
反乱軍側には、スペイン軍の主力がつき、ドイツ、イタリアの支援があったため、共和国政府側は、民衆の支持があったものの、当初から軍事的に弱体であった。
読んでいると、素人とプロの戦いのようで、国際旅団などは、実戦に投入されるまで銃を持ったことがないようなケースも多かったようである。
しかし、国際旅団の士気は、極めて高く、その活躍でマドリードが内戦末期まで共和国側に保持されたという面もあったように読み取れた。
この戦争で、ファシストが勝利したことは、ヒトラーの野望を勢いづかせることになった。
米英仏が共和国側を支援して、反ファシストの姿勢を鮮明にしていれば、この後の展開もかなり違ったものになっていただろうと思われる。
本書を読んで思ったが、スペイン内戦の内実は、一冊の本で書ききれるようなものではないようだ。
しかし、スペイン内戦をほとんど知らない人間が、第二次大戦の前哨戦がどのようにして行われたかの片りんを知るうえでよい本なのかと思った。

自分の評価
★★★☆☆50点

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