タヌキおやじの日々の生活 フラウィウス・ヨセフス「ユダヤ戦記」1巻を読破!!     

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フラウィウス・ヨセフス「ユダヤ戦記」1巻を読破!!

ユダヤ戦記〈1〉 (ちくま学芸文庫)ユダヤ戦記〈1〉 (ちくま学芸文庫)
(2002/02)
フラウィウス ヨセフス

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帝政ローマ期の66年から74年まで、ローマ帝国とローマのユダヤ属州に住むユダヤ人との間で行われたユダヤ戦争について、その時代のユダヤ人が著述した本である。
塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでから、一次資料とされる、その時代の著者が書いた本、ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」「内乱記」などを読んでみたいと思っていたのだ。
まあ、ラテン語の原著を読めるはずもないので、日本語の訳書であるが。。。
とりあえず、ユリウス・カエサルとは違った時代の本だが、「ユダヤ戦記」から読んでみる。
しかし、ユダヤ戦争までの導入として、ポンペイウスやカエサルも登場する。
第一巻は、ユダヤ人のアサモナイオス王朝の盛衰からユダヤ戦争の開戦前夜までが書かれる。
「ローマ人の物語」は、古代ローマ人視点で地中海世界を書いた本であったが、本書は、当然ながら、ユダヤ人視点で、地中海世界、主にエジプトを含むエルサレム周辺を書いた本である。
まあ、当然の如く、「ローマ人の物語」と記述する時代や地域が重なっているというか、ナナミンが本書を引用したり、参考にしたりしている個所があり、興味深く読めた。
ただ、ウィキペディアによると、本書は、誇張などもかなり多いそうである。
そのようなことを判別するような能力は吾輩にはないが、その時代の雰囲気を味わってみたいと思う。

内容の紹介(カバー裏面より引用)
『紀元66-70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。
だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。
聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。
神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。
2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。
この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。
第1巻は、アサモナイオス王朝の盛衰から開戦前夜までを収録。』

目次
訳者はしがき
はじめに
アサイモナイオス王朝の盛衰
ポンペイオスの登場とユダヤの再編成
アンティパトロスの子ヘロデの登場
ヘロデ、ユダヤの王となる
ヘロデの宮廷を襲った大嵐
ヘロデの悲惨な晩年
ヘロデ死後のユダヤ
ユダヤ、ローマの属州となる
戦争の気配、濃厚になる
叛乱の初期
開戦前夜―――神殿での犠牲の中止
シリア総督ケスティス、エルサレムへ攻め上る
ヨセポス、ガリラヤの防備にあたる
開戦前夜

まあ、開戦前夜までは、主にユダヤ人同士の内紛が書かれるわけである。
が、その中でも、ヘロデ王という人物は、ヘロデ王朝を興し、ユダヤ人を統一し、ローマ帝国との協調関係を維持し、様々な建造物を建築した偉大な人物であったらしい。
が、猜疑心の強い人物であったらしく、晩年は、粛清に次ぐ粛清を重ねた。
その頃のユダヤ人は、パルティア人やアラブ人などいろいろな民族と戦いを繰り広げたり、内紛があったりとするわけだが、エルサレムという都市は、ヨーロッパとエジプトの間にあって、交通の要衝なので、他民族から狙われることも多く、守るのに大変な土地だと読んでて思った。
全体として、著者は、古代ローマ帝国には好意的な記述をしている。
これは、当時の支配者であったローマ人に媚を売っているとみるべきか、素直な気持ちを書いているとみるべきかは意見の分かれるところであろうが、ローマ人が他民族を支配するのがうまかったというのはあるであろう。
だが、そんなローマ人でも、かならず末端の者やユダヤ地区の総督で悪さをする者がいて、それがもとで、暴動が起きたり、それがもとで、戦争に発展したりと、今も昔も、戦争のはじまり方には違いがないということがわかる。
特によくないのは、支配する民族の宗教や文化を尊重しないことであるようだ。
それらを土足で踏みにじったために、おきた戦争や暴動の数は、数知れず。
ユダヤ戦争もその一つであるようだ。
ただ、本書によれば、かなりの部分がローマ人の責任とされ、ナナミンの「ローマ人の物語」によると、ユダヤ人の文化や民族性のせいとされる。
まあ、相互理解と相互尊重が戦争を防止する一番の手段であるということも読み取れる。
かなり読み難いが、ときには眠たくなるところも多いが、「ローマ人の物語」を読んだ後に、さらに知識を深めたい人向けであると思われる。

自分の評価
★★★☆☆55点

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