タヌキおやじの日々の生活 小谷賢、落合浩太郎 他「世界のインテリジェンス―21世紀の情報戦争を読む」を読破!!     

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小谷賢、落合浩太郎 他「世界のインテリジェンス―21世紀の情報戦争を読む」を読破!!

世界のインテリジェンス―21世紀の情報戦争を読む世界のインテリジェンス―21世紀の情報戦争を読む
(2007/11)
小谷 賢、落合 浩太郎 他

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小谷賢氏の著作は、モサド関連と、日本軍関連とを読んでいて、非常に面白かったので、また、手に取ってみた。
しかし、すべて小谷氏が執筆しているというわけではなくて、小谷氏が執筆したのは、最後のモサドの章だけで、他は、他の方々が書かれている。
そして、小谷氏が、全体の編集をされているみたいだ。
インテリジェンスの入門本に近いのかなと思った。

目次
まえがき―中西輝政
第1章 アメリカ―インテリジェンス一流国への挑戦 落合浩太郎
1・米国のインテリジェンス・コミュニティー
2・歴史的変遷
3・インテリジェンス一流国化を阻むもの
第2章 イギリス―同輩関係に基づくコミュニティー 奥田泰広
1・イギリスのインテリジェンス・コミュニティー
2・歴史的変遷
3・情報活動を支えるコリジアリティ
第3章 日本―コミュニティー成熟への長い道のり 金子将史
1・日本のインテリジェンス・コミュニティー
2・歴史的変遷
3・急がれるインテリジェンス体制の整備
第4章 ドイツ―敗戦とゲーレン機関 大原俊一郎
1・ドイツのインテリジェンス・コミュニティー
2・歴史的変遷
3・ドイツと日本との相違点
第5章 フランス―特筆されるヒューミント能力 柏原竜一
1・フランスのインテリジェンス・コミュニティー
2・歴史的変遷
3・フランス情報共同体の特徴
第6章 ロシア―国家統治機構としてのインテリジェンス 山添博史
1・ロシア連邦のインテリジェンス・コミュニティー
2・歴史的変遷
3・政権維持のための統治機構と保安機関
第7章 イスラエル―世界で高い評価を受ける情報力 小谷賢
1・イスラエルのインテリジェンス・コミュニティー
2・歴史的変遷
3・国家安全保障のためのインテリジェンス
あとがき―小谷賢

基本的に、アメリカのインテリジェンスが弱いというのは、定説になっているらしい。
これは、ティム・ワイナーの「CIA秘録」で書かれていたことと一致する。
冷戦下で行ったCIAの主な謀略は、ほとんど失敗している。
冷戦でのKGBとのインテリジェンス戦争には、CIAは敗れたが、アメリカは、ソ連に勝ったと落合氏は述べている。
佐藤優氏が、インテリジェンス力は、経済力に比例し、最終的には、経済力が強い国がインテリジェンス戦争に勝利するとしたのと対照的な意見である。
そして、日本だが、我が国のインテリジェンスコミュニティーは、そもそもコミュニティーの体をなしていないと。。。。
弱体な複数の情報機関がそれぞれ別々に活動しているにすぎないとしている。
これは、内閣情報調査室長だった大森義夫氏が述べられていたことと一致している。
それから、インテリジェンスが強いのは、やはりイギリスとイスラエルであると。。。
まあ、これもよく言われていることだろう。
イギリスは、エリザベス女王の時代からの伝統に裏付けられる情報力とセンスがあるとしている。
全部を読んで分かったのは、ほとんどの国において、政府の情報機関と、政府の防諜機関と、その軍の情報機関があって、それらの機関が全部でインテリジェンス・コミュニティーを形成することによって、政府が意思決定をする際のインテリジェンスを提供するような構造になっているということだ。
軍の情報機関というのは、その国の民度に比例するわけではないが、政府の情報機関や防諜機関は、その国の民度に比例するのだそうな。
日本でいうと、自衛隊の情報本部や警察の公安部はある程度優秀だけど、、政府の情報機関である内閣情報調査室などは、弱体であるというのは、日本国の民度の低さが原因なのだろうか。
日本の情報機関というのは、戦後設立されたものであって、戦中戦前との関連性が低い。
しかし、ドイツのBNDは、ナチスドイツのドイツ国防軍参謀本部情報部の流れをくんでいる。
ドイツは、ナチスにかかわったものでも、必要なものは残したのである。
ここらへんは、すべてが断絶してしまった日本とは違うところである。
また、フランスの情報機関についても記述されていて、興味深い。
すでに知っていることも多かったが、インテリジェンスに興味がある人には、それなりに読んで有意義な本であると思う。

自分の評価
★★★★☆55点

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