タヌキおやじの日々の生活 フラウィオス・アッリアノス「アレクサンドロス大王東征記」下巻を読破!!     

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フラウィオス・アッリアノス「アレクサンドロス大王東征記」下巻を読破!!

アレクサンドロス大王東征記〈下〉―付・インド誌 (岩波文庫)アレクサンドロス大王東征記〈下〉―付・インド誌 (岩波文庫)
(2001/06/15)
アッリアノス

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2世紀のギリシア系ローマ人であるフラウィオス・アッリアノスのアレクサンドロス大王東征記の5~7巻とインド誌からなる。
まず、インダス川を渡河するところから始まり、アレクサンダー大王が病死するところまでが描かれる。
そのあとに、当時のインド(正確には現パキスタン)についての風土誌みたいなものが付属している。
2世紀のローマ人にとって、インドは地の果てであって、非常に興味がそそられる対象であったようだ。
地球上のどこでも行こうと思えば、だいたいの人は行ける今の世の中では、比較対象がないような気もするが、いわば、未知のフロンティアであったのだ。
また、著者は、古代ローマ軍の軍人でもあったので、アレクサンダー大王がどのようにインダス川を渡河したのかを非常に興味をもって書いている。
ローマ軍の渡河方法と、マケドニア軍の取った渡河方法とを比較して描いている。
この辺は、非常に技術的な内容になっている。

内容の紹介(カバーより引用)
『小アジアからエジプト、ペルシア中央部・東部と制圧してきたアレクサンドロスは、さらに東へ、「地の果て」インドに進撃する。
世界を目指し流星のようにまばゆく輝き、消えた若き帝王の戦記。
巻末に「インド誌」を併収。』

インド誌では、当時のインドの階級制度についても言及しており、カースト制度のことを書いていると思われるところもあるのだが、ここらへんは、どこまでが正しいのかわからなかった。
当時のインドは、バラモン教とヒンズー教と仏教が混在している状況だったと思うのだが、宗教についてもあまり言及がされていない。
ただ、とにかく、当時のローマ人が地の果てに非常な興味を抱いていたことはわかった。
ユリウス・カエサルがガリア戦記でガリア人やゲルマン人の風俗について詳細に記述し、ローマ人たちに紹介したように、当時のインドをなるべく客観的に記述しようとしている。
それにしても、アレクサンドロスのバイタリティには、頭が下がる思いである。
インダス川を渡河したところで、さらに東に行こうとするのだが、そこで、部下が反対して、そこが東征の最東端となったと。。。。
部下が反対していなかったら、この人は、死ぬまで東征を続けたのではなかろうかと思う。
較べるのは、ナンセンスだけど、日本でいうと、神武天皇とか、ヤマトタケルノミコトが近い人なのかなあと思う。
また、ペルシア人をマケドニア式に訓練してマケドニア軍に編入する様子も描かれていて、現地に適応していかないと、このような大事業はできないのだろうなあと思わされた。

もっとも面白かったのは、訳者解説である。
訳者は、著者のフラウィオス・アッリアノスについて描いている。
この人がどういう人であったかというと、ギリシアの名門に生まれ、ローマ軍で頭角を現し、政治家としても活躍し、晩年は文筆活動に励んだ人であったようだ。
トライアヌス帝の時に、ローマ軍で働き始め、ハドリアヌス帝に見出され、栄達した。
アレクサンドロスが非常に面白い人物であるのは、明らかなのだが、この人物も非常に興味深い存在である。
現代から考えると、二世紀も紀元前四世紀も同じぐらいに感じるのだが、二世紀から考えると、アレクサンダー大王の東征があったのは、400~500年前のことであり、はるか昔のことであったのだ。
いろいろと、著者が本書を執筆した当時の状況や、アレクサンダー大王の東征の関係を考えながら読むと、いろんな想像ができて面白いと思わされた一冊である。

自分の評価
★★★☆☆60点

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