タヌキおやじの日々の生活 黒井文太郎編「戦後秘史インテリジェンス」を読破!!     

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黒井文太郎編「戦後秘史インテリジェンス」を読破!!

戦後秘史インテリジェンス (だいわ文庫)戦後秘史インテリジェンス (だいわ文庫)
(2009/04/08)
不明

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一番はじめに、佐藤優の名前があったので、読んでみたのだが、佐藤氏は、序文を書いただけで、本章の半分は、黒井文太郎氏が執筆し、その他は、複数の人が執筆している。
編集は、黒井文太郎氏がしているみたいだ。
当時、今でもそうだが、佐藤優氏は、話題の人であったので、本を売るために使われた感がある。
編集を担当した黒井文太郎氏は、月刊「軍事研究」記者、などを経て、「ワールド・インテリジェンス」編集長をなさっている人らしい。
吾輩、この人の名前は、はじめて聞いた。

内容の紹介(カバー裏面より引用)
『歴史には、公開されているオモテの部分だけではなく、何らかの事情で世間には秘匿されたウラの部分がある。
とくに政府機関による秘密活動、あるいは各種団体による組織的な非公然活動などが絡む場合、そうした話は表ざたにされないことが多い。
水面下で何があったのか―――。
戦後から現代に至る日本のインテリジェンス裏面史を明らかにする!』

目次
はじめに
序説 日本の情報史で注目すべきキーパーソン―――佐藤優
第一章 戦後情報史
一 「影の軍隊」伝説の真相―――自衛隊元幹部たちの証言(黒井文太郎)
二 「F機関」指揮官=藤原岩市の戦後(冨澤暉)
三 日米関係の深層で活躍した政界ブレーン・天川勇教授(天川由記子)
第二章 KGBの謀略
一 KGBの日本人エージェントは誰だったか?(黒井文太郎)
二 取り込まれた自衛隊幹部―――「宮永スパイ事件」の真相(野口裕之)
第三章 アメリカ&イギリスの対日工作
一 CIA機密解除文書に見る戦後アメリカの対日工作(黒井文太郎)
二 英防諜部がマークした日本の諜報活動(橋本力)
三 CIAは日本で何をやっているのか(春名幹男)
第四章 北朝鮮スパイの暗躍
一 「百人町事件」謎の工作員の数奇な人生(今村等)
二 私は北朝鮮のスパイだった!―――日本人工作員の告白(高世仁 石田久人)
三 朝鮮総連非公然組織「学習組」の虚像と実像(李策)
四 工作船事件で浮上した北朝鮮「覚醒剤」暴力団ルート(黒井文太郎)
第五章 中国の諜報工作
一 中国「対日スパイ工作」事件簿(黒井文太郎)
二 対日工作の拠点「中国大使館」研究(黒井文太郎)
三 従軍慰安婦問題をめぐる中国「心理戦」の深層(江崎道朗)
第六章 狙われる日本
一 機密文書解読で判明したイラク諜報機関の対日工作(村上和已)
二 「ミツトヨ事件」で浮上した日本の「核の闇市場」(黒井文太郎)
第七章 知られざる「公安」裏面史
一 大阪万博で始まった公安調査庁 ”ソ連班”対「KGB」(黒井文太郎)
二 地図から消された極秘の警察庁通信所(青木勝弘)

佐藤優が、日本の情報史で注目するのは、明石元二郎と陸軍中野学校と有末精三と若泉敬だそうである。
明石元二郎と中野学校はともかくとして、有末精三はどうなのかなあと思うのであるが。。。
有末は、戦時中に情報関連の文書を自宅に持ち帰り、それを手土産にして、米軍に取り入り、戦後は、表向きは、米軍情報部の手先となりながらも、独立性を保ちながら、米軍の言いなりにはならず、中国から手玉に取られて、でたらめ情報を米軍に提供したりしたので、米側からはきわめて評判が悪い。
人によっては、米軍を手玉に取って、占領下の日本を日本人に有利な方に導いたという見方もしているが、なんか策士策に溺れるの人ではなかろうかと思うのである。
第一章では、赤旗で影の軍隊と書かれた「陸幕第二部別班」についての証言と、戦時中、F機関を率いて、マレーシアの人々の人心を掌握して陸軍のマレー半島進撃を成功させた藤原岩市と、日米で表に出ないパイプ役を務めた天川勇教授について書いている。
陸幕第二部別班というのは、証言者によっても、いろいろ評価が分かれている。
彼らがどこまで本当のことを話しているかわからないので、判断のしようがないが、そういった秘密部隊が陸自にあったと。。。
藤原岩市のF機関については、完全な日本の情報活動の成功例と言ってよいだろうと思う。
イギリス側も相当な評価をしており、藤原氏に敬意を払っている様子がうかがえる。
吾輩としては、有末氏より藤原氏を評価したいところだ。
第二章では、KGBの日本での活動を書いている。
ソ連からの亡命者がもたらした文書によって、日本にKGBの協力者がいることが明らかになったと。。。
そりゃ当然いるだろうなと。。。
それから、宮永スパイ事件。
この事件は、最近の特別秘密保護法案でも話題になっていた。
ソ連軍の情報機関であるGRUが日本の陸上自衛隊に諜報活動を行った事件であり、宮永陸将補は、ソ連のスパイから情報を取ろうとするが、逆に手玉に取られ、スパイ嫌疑で実刑にされてしまったと。。。
ソ連のスパイから見ると、日本の自衛官とか情報関係者などは、脇が甘くて、赤子同然に見えるのではなかろうかと思う。
また、戦前、戦中の英防諜部が日本の諜報活動に対して下した評価も同じようなものだ。
吾輩が思うには、諜報活動などは、性悪説をもとにして行わなければならず、性善説に立って行動しがちな日本人には不得意なのかもしれない。
あと、北朝鮮のスパイの話とか、いろいろ面白い話はあったが、興味があれば、購入して読んでほしいと思う。
確かに、日本はスパイ天国だなと思わされる一冊である。
また、新聞などには載らないスパイに関する情報を知ることができる一冊である。

自分の評価
★★★☆☆60点

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Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
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「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
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 動かざること山の如し」。
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