タヌキおやじの日々の生活 古川薫「幕末長州藩の攘夷戦争―欧米連合艦隊の来襲」を読破!!     

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古川薫「幕末長州藩の攘夷戦争―欧米連合艦隊の来襲」を読破!!

幕末長州藩の攘夷戦争―欧米連合艦隊の来襲 (中公新書)幕末長州藩の攘夷戦争―欧米連合艦隊の来襲 (中公新書)
(1996/01)
古川 薫

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古川薫氏の著作は、おそらく初めて読んだと思うのだが、これがなかなかの良著であった。
馬関戦争に焦点を定めた歴史書である。
馬関戦争とは、下関戦争とも呼ばれ、幕末に長州藩と、イギリス・フランス・オランダ・アメリカの列強四国との間に起きた、1863年、1864年の前後二回にわたる攘夷思想に基づく武力衝突事件である。
結構、薩英戦争と並んで、かなり有名な幕末における戦争かと思われる。
薩英戦争で、薩摩藩は、引き分けに近かったが、馬関戦争で、長州藩は、四国連合艦隊に完敗した。
何故だか知らないが、また、吾輩が知らないだけかもしれないが、薩英戦争をメインに扱った著作は多いが、馬関戦争をメインに扱った著作は少ないように感じているので、そういう意味で、本書は貴重な著作かもしれない。

なお、歴史的には、1864年の戦闘を馬関戦争(ばかんせんそう)と呼び、1863年の戦闘はその「原因となった事件」として扱われることが多いそうな。
今日では1863年のことを下関事件、1864年のことを四国艦隊下関砲撃事件と呼んで区別している
。また両者を併せた総称として「下関戦争」が使われているが、その影響で「馬関戦争」が総称として使われることもある。
ただ、1863年のことを下関事件、1864年のことを下関戦争と呼んで区別している教科書もあるそうな(Wikiより)。

まあ、要するに、1863年に、長州藩が、攘夷をやって、1864年に、そのしっぺ返しを喰らったと。。。

本書の内容(カバーより引用)
『文久三年(1863)五月から翌元治元年八月の一年三カ月の間、関門海峡において六回に及ぶ欧米連合艦隊と長州藩との戦いが行なわれた。
世にいう「馬関戦争」である。
紛争は、関門海峡の外国船通行封鎖に抗して、イギリスが主唱してなる連合艦隊の長州藩襲撃であったが、底には、海峡航行の自由確保のみならず、攘夷論に沸き立つ日本の鎖国政策に対して痛撃を加える意図があった。
この事件の後、長州藩は維新の立役者に変身する。』

目次
はじめに
第一章 ペリー来航と長州藩
第二章 長州藩の暴走
第三章 京都政変と藩難
第四章 四国連合艦隊の下関襲撃
第五章 攘夷戦後の展開
第六章 攘夷戦余聞
あとがき
参考書
付録など

長州藩の外国船砲撃によって被害を受けたのは、フランス、アメリカ、オランダであった。
報復には、イギリスが加わるのだが、イギリス船は被害を受けていないのである。
なのに、なぜイギリスが報復に加わったかという、国際政治の一端を読み取ることができるような記載がある。
吾輩などは、日本側からの記録による著作しか読んでなかったので、欧米列強から見た視点を知ることができて、目からうろこが落ちた思いであった。
帝国主義の世界においては、とかく力無きものは、むさぼり取られるのみであると感じる。
新たな帝国主義の世の中になりつつある現代の日本人は、読んだ方がいい本かもしれない。
興味深いのは、被害を受けることになった関門海峡に面する村の人々の記載である。
一般に、瀬戸内海に面する地域では、攘夷に共鳴する世論が強かったようであるが、関門海峡に面する地域では、それに冷ややかな見方が多かったようである。
著者は、太平洋戦争において民衆が多大な被害を受けたことの前例として、馬関戦争における前田村について書いている。
ほんとうに、前田村の人々にとっては、エライ迷惑であっただろうと思う。
彼らは、一様に、長州藩軍は、自分たちを守ってくれなかったといっている。
後の日本軍も邦人を見捨てる傾向が強かったが、軍隊とか自衛隊が有事の際に、国民を保護するようにどのように教育とか制度を整えるとか考えておかねばならないと感じる。
まあ、馬関戦争、下関戦争を知る上での良書と思う。

自分の評価
★★★★☆75点

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