タヌキおやじの日々の生活 細川重男「北条氏と鎌倉幕府」を読破!!     

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細川重男「北条氏と鎌倉幕府」を読破!!

北条氏と鎌倉幕府 (講談社選書メチエ)北条氏と鎌倉幕府 (講談社選書メチエ)
(2011/03/11)
細川 重男

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戦国時代と幕末の本ばかり読んでいると、マンネリ化してしまうので、あえて、鎌倉時代についての本を読んでみる。
「北条氏と鎌倉幕府」である。
北条氏というと、どうも源氏から幕府の実権を奪ったという負のダーティーなイメージがある。
が、本書は、その北条氏を肯定的に捉えて評価しているように感じた。
著者の細川重男氏は、日本中世史が専門だそうな。
本書を読んで思ったのだが、かなりパンクな方だとお見受けした。
かつての大昔の人のやり取りを、きわめて今風に訳してわかり易く説明してくれている。

本書の内容(カバー裏面より引用)
『北条氏は、なぜ将軍にならなかったのか。
なぜ鎌倉武士たちはあれほどに抗争を繰り返したのか。
執権政治、得宗専制を成立せしめた論理と政治構造とは―――。
承久の乱を制し、執権への権力集中を成し遂げた義時と、蒙古侵略による危機の中、得宗による独裁体制を築いた時宗。
この二人を軸にして、これまでになく明快に鎌倉幕府の政治史を見通す画期的論考!』

目次
はじめに―――素朴な疑問
第一章 北条氏という家
第二章 江間小四郎義時の軌跡―――伝説が意味するもの
第三章 相模太郎時宗の自画像―――内戦が意味するもの
第四章 辺境の独裁者―――四人目の源氏将軍が意味するもの
第五章 カリスマ去って後
おわりに―――胎蔵せしもの
参考文献

北条氏について簡単に説明した後、二代目執権となった北条義時について書き、その後、北条時宗、四人目の源氏将軍維康について書く。
我輩がはじめに持っていた印象としては、北条義時は、かなり陰険な策謀家で、北条時宗は、元寇を防ぎ切った若武者というイメージが強いのだが、著者は、北条義時を評価し、北条時宗を乱暴な独裁者として評価している。
ちなみに、北条義時(ほうじょう よしとき)とは、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将で、鎌倉幕府の第2代執権である。
伊豆国の在地豪族・北条時政の次男で、源頼朝の正室・北条政子の弟であった。
まあ、朝廷に対しての戦いである承久の乱に勝利し、鎌倉幕府を盤石にした人物であるにもかかわらず、どうも地味な人である。
我輩が昔、愛読していた漫画日本の歴史でも、非常に悪そうなキャラクターとして書かれていた。
が、著者は、そのような見方をしておらず、自分に降りかかる苦難を跳ね返していくうちに、北条氏を鎌倉幕府の実権として君臨させるに至ったのだとしている。
そして、彼は、承久の乱で朝廷に対して弓を弾き、勝利したり、武内宿禰という古代の政治家になぞらえられたりするのだが、その思想的背景について考察している。
なんか、鎌倉幕府が成立していた期間というのは、元寇を除いて、平和だったのかと思っていたが、実を言うと、相当に血生臭い時代だったらしい。
暗殺とか粛清とかありまくりである。
我輩、本書を読んで、鎌倉時代の面白さに目覚めたような気がする。

続いて、北条時宗。
この人は、NHK大河になるぐらいだし、元寇のときに吹いた神風は太平洋戦争にまで影響を及ぼしたくらいなので、相当に人気のある人だと思うのだが、著者は、野蛮な独裁者としている。
実際に、時宗は、元寇の前に、権力を己に集中させるべく、兄を殺し、親類を殺している。
鎌倉政権は、外交というものを知らなかったともしている。
それはそうだろうと思う。
おそらく、平清盛とかだったら、もうちょっと上手い外交をやっただろうと思う。
戦争とは、外交の延長線上にあるものだといったのは、クラウゼヴィッツだったかと思うが、時宗には、外交の部分が欠落していたとしか言えないであろう。
時宗は、元からの使者を無視したり、返事を返さず、斬首したりしているからである。
時宗のやり方は、武家政権のものであり、一つの方法ではあるが、最もうまいやり方は、外交と戦争とを織り交ぜて進めていくことであっただろうと思う。
外交だけだと相手に舐められるし、戦争だけだと、己がひたすら疲弊するし、なかなか難しいところである。

ともあれ、鎌倉時代の本を読んだのは、ひさしぶりというか、ほとんどなかったので、面白かった。
今後も、鎌倉時代の本を読んでいく予定。

自分の評価
★★★★☆75点

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