タヌキおやじの日々の生活 前間孝則「戦闘機屋人生―元空将が語る零戦からFSXまで90年」を読破!!     

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前間孝則「戦闘機屋人生―元空将が語る零戦からFSXまで90年」を読破!!

戦闘機屋人生―元空将が語る零戦からFSXまで90年戦闘機屋人生―元空将が語る零戦からFSXまで90年
(2005/12)
前間 孝則

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戦前は海軍の航空技術廠および航空本部の技術少佐で、戦後は防衛庁にあって技術幹部あるいは技術開発官として、さらに空将を務めた高山捷一氏について書いた本である。
著者の前間氏が、高山氏に聞き取りを行い、それをもとに書いた本である。
高山氏は、一貫して花形の戦闘機や練習機の開発審査および設計を担当し、この世界の最長老といえる人だそうな


目次
第一章 九十歳の現役―――防衛庁技術系士官の精神的支柱
第二章 東京帝大航空学科「鬼の十二年組」
第三章 零戦、銀河、紫電改を開発した海軍時代
第四章 航空自衛隊の創設
第五章 自主開発路線の推進
第六章 グラマンかロッキードか―――主力戦闘機F104の導入
第七章 内局 vs.制服組―――T1練習機、C1輸送機の開発
第八章 日本航空機産業の未来像
第九章 FSXの敗北とその検証
第十章 アメリカからの自立は可能か

日米貿易摩擦の真っ最中にFSXで日本側が譲歩を強いられて、全国産からF16の改造となったのは、だいぶ昔の話だが、航空自衛隊関係者の無念が語られる内容が含まれている。
まったくの部外者の吾輩でさえ、無念を感じたくらいなので、当事者の無念は計り知れない。
この人は、旧海軍や航空自衛隊で技術畑を歩んでこられた方なので、基本的に、戦闘機は国内開発するべきだという意見みたいだ。
また、日本国内では、現在、ジェットエンジンメーカーや機体メーカーなどが複数あり、企業合併をして一国一メーカーという具合になりつつある世界の趨勢とはかけ離れており、日本も企業合併してジェットエンジン部門や機体部門を統合すべきという意見を持っておられる。
これはもっともだと思う。
造船業界は、企業合併が進んでいるように感じるが、航空機業界は、企業合併というと、日産のロケット部門が石川島播磨重工に吸収されたぐらいしか聞かないような気がする。
軍用機の部門でも、アメリカに従属している状態に高山氏は、警鐘を鳴らす。
いつまでも、アメリカが世界で一番というわけではなく、自立していなければ、アメリカが凋落した場合に、独立を保てなくなると言われている。
我輩から見ると、戦闘機の開発をすべて日本でやるのは、その開発費用とか生産費用が高騰している現在、予算的にちょっと厳しいのではなかろうかと思うのだが、技術陣がそのように考えるのは理解できる。
この辺は、武器輸出三原則の緩和をどこまでするのかという議論と関連して行わなければならないだろう。
スウェーデンとかフランスは自国で戦闘機の開発に成功しており、それは輸出ありきで成り立っているからである。
また、旅客機開発についても、カナダのボンバルディアやブラジルのエンブラエルが小型旅客機のメーカーとして地位を確立しているのを指摘し、その路線で行くべきであったと述べられている。
そして、現在の本田技研がビジネスジェットの開発をしていることに期待をされているようだ。
話は変わるが、あらゆる日本人が、日本はアメリカの属国だというのだが、結局、そうなっている原因は、日本人の国民性、自立しないで誰かに寄り掛かろうとするその性質に起因するのではなかろうかと思う。
そうならないようにするためには、日本人の自立心を高めていくことしかないのではないかと思った。
産業分野で日本人がトップである範囲が狭くなりつつある現在、特にそうすることが重要であると本書を読んで思った次第。
まあ、本書にもあったが、アメリカにとって、日本が自立しない方が都合がよく、そのために、自立的な武器開発をさせないという側面もあるようだ。
考えさせられる文章であった。

自分の評価
★★★☆☆60点

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