タヌキおやじの日々の生活 エイドリアン・ゴールズワーシー「図説 古代ローマの戦い」を読破!!     

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エイドリアン・ゴールズワーシー「図説 古代ローマの戦い」を読破!!

図説 古代ローマの戦い図説 古代ローマの戦い
(2003/05)
エイドリアン ゴールズワーシー

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これがかなり面白かった。
古代ローマ軍の軍制と戦いの歴史について図を含めながら書いている本である。
分かり易い内容だと思うが、一応、古代ローマの歴史について、簡単には理解している人向けかと思う。
著者のエイドリアン・ゴールズワーシー氏は、ローマ軍事史とローマ世界を専門とするイギリスの方だそうな。
オクスフォード大学を卒業後、ウェールズのカーディフ大学で研究員をつとめたあと、各地の大学で教鞭を執りながら、古代ローマの戦争史に関する執筆活動を行っている。とある。
まあ、イギリスは、古代ローマの研究がさかんだそうなので、その研究成果を現した一冊かと思う。

目次
はじめに 戦士の誇りの克服
第1章 初期ローマとイタリア征服
 共和制
第2章 カルタゴおよびヘレニズム諸王国との戦い
 共和制中期のローマ軍団、戦闘中の軍団、第一次ポエニ戦争と海戦、カルタゴおよびヘレニズム諸国にたいする地上戦
第3章 世界征服(紀元前202-紀元後14年)
 イタリア北部、スペイン、プロ軍団の出現、大征服、拡張の最終段階
第4章 世界支配(紀元後14年-193年)
 元首制時代の軍団、教練と戦術、ローマとパルティア、パックス・ロマーナ、辺境地帯
第5章 危機と改革
 内戦と簒奪、後期ローマ軍団、蛮族と西ローマ帝国、ササーン朝ペルシアと東方、アドリアノープルの惨劇
第6章 西ローマ帝国の崩壊、東ローマ帝国の回復
 帝国の終焉
おわりに

ナナミンの「ローマ人の物語」にも、古代ローマの軍制については、かなりの記載があるが、本書は、軍制と戦争に的を絞っているので、いろいろと対象が広がりすぎず、わかり易いかもしれない。
本書の著者は、古代ローマ軍を残虐であったと、古代ローマを帝国主義的であったと断定している。
この点、古代ローマ人に惚れ込んでいて、かなり古代ローマ人贔屓の書き方をしているナナミンより厳しい見方をしているのかと思う。
しかし、そのように述べている本書の著者でさえ、ローマによって征服された土地の住民は、その支配下で繁栄を享受したと述べている。
古代ローマ帝国があれほど長く存続した理由というのは、統治のうまさによるものだというのは、通説であるらしい。
帝国内で起こった反乱や騒乱は、ほとんどがローマに支配される前からあった要因によるものであり、例外的なのが、ユダヤ人の反乱だそうだ。
軍制についていうと、重装歩兵を主力とした市民兵による軍団から志願制の軍団に移行し、次に、両翼包囲戦術を取り入れた重装歩兵を主力とする諸兵科混合軍になった。
この辺りが、古代ローマ軍が最強であった時期であろう。
その後、ゲルマン人などの蛮族の侵入が激化するにつれて、騎兵を主力とし、軍団自体も小規模になった。
紀元後1世紀、2世紀では、一軍団6千人くらいだったのだが、4,5世紀では1千人くらいになり、軍団も紙面上はあるが、実態的には存在しないものも多かったらしい。
軍団が小規模になったのは、会戦が少なくなり、蛮族の怒涛の侵入が小兵力の集団が無数にやってくるというものに対応するためであったという。
その時点でも、ローマ軍の会戦における優位性は変わらなかったと著者は述べている。
ローマ軍の特徴として、教練を重視したことが挙げられるそうな。
その時代のあらゆる軍隊で、個人レベルの訓練をすることがあっても、部隊レベルの訓練をすることはほとんどなかった。
部隊、軍団レベルで作戦行動がとれるような教練をしたのがローマ軍の強みであった。
また、ローマ軍は、戦った相手から優れた軍事技術を取り入れるのも熱心であった。
ここらへんは、中国人がモンゴル人の軍事技術を取り入れたのと似ている。

それから、ローマ軍の攻城技術や築城技術についての記載も面白い。
ローマ軍の要塞も紀元後1世紀ぐらいまでは、かなり木造の部分が多かったが、2世紀以後は、ほとんど内部以外は、石造に変わった。
長城の遺構は、イギリスなどに残っているが、ディオクレティアヌス帝の時代の小規模の要塞がヨルダンに忘れられたように残っており、その写真が興味深かった。
100人くらいしか籠れないような要塞であるのに、かなり高い石造りの城壁を有している。
ともあれ、写真や図説が多いのでわかり易く、面白い一冊である。
ローマ史が好きな人であったなら、迷わず買いです。

自分の評価
★★★★☆80点

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