タヌキおやじの日々の生活 郡義武「秋田・庄内戊辰戦争」を読破!!     

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郡義武「秋田・庄内戊辰戦争」を読破!!

秋田・庄内戊辰戦争秋田・庄内戊辰戦争
(2001/12)
郡 義武

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戊辰戦争における庄内藩の戦いを書いた本である。
庄内藩とは、現在の山形県鶴岡市を本拠にしていた酒井忠次の嫡流が藩主を務めた親藩であった。
ちなみに、酒井忠次とは、徳川四天王の一人で、家康第一の功臣として称えられている武将である。
庄内藩は、酒井忠次の孫が庄内に移封されたのが、はじまりだそうな。
幕末には、会津藩と並んで、衰退著しい幕府を支えて奮闘した藩と言ってよいと思う。
当然、大政奉還後は、新政府軍の最重要攻撃対象の一つとなった。
が、尚武を尊ぶ庄内藩軍は、新政府軍の攻撃に対して、一歩も引かない戦いを展開して見せた。
庄内藩が戦った戦場は、主に佐竹氏が治める秋田藩の久保田城までの地であったようだ。
そうそうに、秋田藩が官軍側についたということもあるが、もともと庄内藩は、関ヶ原の戦いで中立であった佐竹氏の押さえとして幕府によって成立したという事情もあるようだ。
だから、江戸時代全期を通じて、庄内藩の仮想敵国は秋田藩であった。
その秋田藩と、仙台藩に進駐しようとして追われた桂太郎率いる薩長などの部隊が戊辰戦争では、相手となった。

目次
一 院内口方面の戦い
 七星旗翻る、舟形の奇襲
 新庄開城、銀山越の苦闘
 秋田領院内侵攻、横手城攻略
 海道口の戦況
二 大曲・角館方面の戦い
 角間川の戦い、難攻不落の神宮寺岳要塞
 花館の薩将捕獲、角舘攻略ならず
三 刈和野・椿台方面の戦い
 雄物川渡河作戦、刈和野占領
 戦勢暗転す、最後の一戦
 本国への撤退
戊辰戦庄内藩編成表
主要参考文献
あとがき

著者の郡義武氏は、会社勤めをされながら、歴史研究や執筆活動をされていた方だそうな。
氏が幕府側だった桑名の出身であるせいか、いささか、官軍側には厳しいものの見方をされているような気もしたが、おおよそ、内容は、しっかりしていると感じた。
庄内藩は、部隊を四つに分けて、第一、二大隊を内陸部から、第三、四大隊を海道沿いに秋田藩に侵攻させた。
最終的には、秋田藩の本城である久保田城の手前まで進攻している。
本書で主人公格になるのが、第二大隊の隊長、酒井吉之丞であった。
この人は、酒井家の分家の人であったらしい。
庄内藩が、戊辰戦争において有利に戦いを進めたのは、藩の改革が成功していたということもあるが、この人の作戦指揮がうまかったからということもあるみたいだ。
この人の活躍などもあり、会津藩が悲惨な最後となったのに較べて、庄内藩は、戦後の処分は軽微であった。
運が良かったということもあると思うけど、庄内藩は、知恵と武力を絞って、生き延びたと言えると思う。
最終的には、兵力の4割が民兵だったというから、領国の統治もうまくいっていたらしい。
戦傷者が、700人ぐらいと、17万石の藩としては、かなり多い戦傷率である。
まあ、東北の戦場を七星旗の翻るさまを楽しめる作品かと思う。

自分の評価
★★★★☆80点

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コメント

庄内藩は領民と一体となって戦ったんですね
対照的に会津藩は武士が威張りすぎて、薩長の手引きをする領民もいたそうです
  • 2014-04-03 00:47
  • URL
  • 読み斬り以蔵 #-
  • Edit

Re: タイトルなし

どうも、以蔵さん

> 庄内藩は領民と一体となって戦ったんですね
> 対照的に会津藩は武士が威張りすぎて、薩長の手引きをする領民もいたそうです

知っているかもしれないですが、なんでも、江戸後期には、酒井家を長岡に移封させるという話があったらしく、領民が江戸に反対の嘆願に行って、立ち消えになったという事件があったらしいです(三方領地替え)。
領民の支持がなければ、なかなか戦争はできないですね~(笑)
私から見ると、会津藩が簡単に国境を突破されたように見えるのは、領民の支持がなかったことも一因かもしれないですね。
  • 2014-04-03 06:09
  • URL
  • tatsunootoshigo #-
  • Edit

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  • 2014-04-03 08:53

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関東育ちの三十路親父です。
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