タヌキおやじの日々の生活 山本七平「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」を読破!!     

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山本七平「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」を読破!!

日本はなぜ敗れるのか 敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)日本はなぜ敗れるのか 敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)
(2012/10/01)
山本 七平

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山本七平(1921年12月18日~1991年12月10日)とは、主に戦後の保守系マスメディアで活動した評論家。
まあ、戦時中は、学徒動員で陸軍の下級砲兵士官としてフィリピンにいた。
戦時中の体験を通して、日本人というものをよく見ていて、辛辣な日本人論で有名である。
下士官や下級士官というのは、兵卒を率いて一番前にいなければならないので、もっとも割に合わない役目であった。
日本軍においては悪名高い参謀と呼ばれる人たちの対極にいた人々である。
そのような立場にいた山本氏が、同じくフィリピンで戦争体験をした化学技術者の手記について評論している。
その化学技術者とは、小松真一氏であった。
氏は、アルコール精製のため、フィリピンに派遣され、そこで戦争にほうり込まれることになったわけである。
まあ、山本氏と同じく、日本陸軍ではOL的な立場にいる人と言ってよいと思う。
日本軍とか日本人について客観的な見方ができる訳である。

内容の紹介(カバーより引用)
『日本が敗者になる理由は・・・?
日本人論の決定版
非常識な前提を「常識」として行動する
生命としての人間を重視しない
「芸」を絶対化して合理性を怠る
「動員数」だけをそろえて実数がない
恐怖心に裏付けられた以外の秩序がない
自己を絶対化するあまり反日感情に鈍感である』

目次
第一章 目撃者の記録
第二章 バシー海峡
第三章 実数と員数
第四章 暴力と秩序
第五章 事故の絶対化と反日感情
第六章 厭戦と対立
第七章 「芸」の絶対化と量
第八章 反省
第九章 生物としての人間
第十章 思想的不徹底
第十一章 不合理性と合理性
第十二章 自由とは何を意味するのか

結局のところ、行く着くところは日本人の首脳部とか全体的に、我があるのみで、無私になることがなかったということであろうか。
この本には、載っていなかったが、他の戦時中の日本軍の情報活動についての本を読むと、多くの日本人が、自分本位の考え方をして、自分の望みと予想を一緒にしてしまい、行動を誤る旨のことがよく書かれている。
私を離れて、相手の立場なら、どのように考えるかということを想像できないと。。。
要するに、わたしがわたしが。。。おれがおれが。。。じぶんがじぶんが。。。といった具合であると。。。
世の中には、自分が持っている価値観とは違った価値観があるということを認めようとしない。
我輩が思うに、狭い世界に閉じこもっている人にその傾向が強いように感じる。
我輩も、外国とかそんなに行ったわけではないが、外の世界に出ると、自分のいた世界について客観視ができるのである。
それと、本書を読んで思ったのは、昔も今も変わらず、建前というものとつくりすぎて、現実を見ようとはしなかったために、ひたすら、下級の者たちが犠牲になる現実である。
あとは、捕虜収容所におけるオランダ人と日本人の違いである。
日本軍の捕虜収容所に収容されたオランダ人は、自ら自治をして、選挙でリーダーを選び、秩序が保たれていたのに対して、米軍の捕虜収容所に収容された日本人は、まったく秩序がなく、暴力団による暴力支配がされていたと。。。
このへんは、文化として民主主義が根付いているオランダと、市民が育っていない日本の差なのかと思う。
おそらく、未だに、社会の成熟度は、オランダに遠く及ばないであろうと思う。
また、捕虜収容所では、学歴とかもとの階級に関係なく、自然に人格とか能力によって、リーダーが決まっていったが、その中に、軍で指揮官を務めていたような人は少なく、ごくまれに指揮官を務めていたような人である場合は、その部隊は、精強な部隊であったとのこと。
陸軍にしろ海軍にしろ、テストの点でその後の階級を決めていたわけだが、テストの点がよい人がよい指揮官かというとそうではないということであろう。
その点、イギリスとかアメリカは、実情に則った指揮官を任命しようとしているようだ。
まあ、このことは、今でも同じ問題を抱えていて、第八章の反省なき日本人ということにつながっているように感じる。
ここらへん、欧米というのは、自然な形で産業革命をおこし、民主化を果たして、近代化してきたわけだが、人工的な形で近代化をはたした日本は、一見、軍事力や経済力などで欧米に追いついたように見えても、実をいうと、いろんな見えない点で、不自然なところがあったり、いびつなところがあったりするのではないかと思う。
そのようにこの本を読んだり、自分の経験から思った次第。
ただ、日本が悪い点ばかりあるわけではなく、良い点もあるし、多くの日本人が外国に行って、そのことを認識することが、これから日本をよくする手段の一つなのかと思う。

自分の評価
★★★★☆80点

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