タヌキおやじの日々の生活 盛本昌広「軍需物資から見た戦国合戦」を読破!!     

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盛本昌広「軍需物資から見た戦国合戦」を読破!!

軍需物資から見た戦国合戦 (新書y)軍需物資から見た戦国合戦 (新書y)
(2008/05)
盛本 昌広

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題名通り、軍需物資という側面から見た戦国時代の様相を各種資料から分析した書である。
戦いは総力戦であり、合戦の勝敗は軍需物資をどれだけ確保したかで決まるとのことだが、それはいくらなんでも言い過ぎではなかろうかと本書を読んで思った次第。
ただし、戦争には、膨大な物資が必要であり、その物資を確保するために、大名たちがいかに苦心していたかということはよくわかった。
軍需物資とあるが、おもに竹材、木材について書かれており、鉄とか火薬とか食料についての記述がなかったのは、それらについての考察はすでにたくさんあるからかな~と思ったりした。

内容の紹介(カバーより引用)
『合戦の勝敗は軍需物資をどれだけ確保したかで決まる!
戦国時代、大名たちが苦心したのは有事の際の軍需物資の確保だった。
なかでも木材、竹は重要で、築城はもとより、武器、武具、柵、旗指物、篝火、戦場での炊事用の薪といったように、戦略、戦術上必要不可欠なものだった。
戦国大名は、領国内の木材を確保してはじめて合戦が可能となった。
しかし、無制限に伐採をおこなうと森林資源は枯渇してしまうため、領国内の森林の管理は、戦国大名にとっては極めて重要だった。
武器、武具や築城などに必要な森林資源を戦国大名たちがどのようにして確保、管理したのか?
いままでにないまったく新しい側面から戦国合戦像を明らかにする。』

目次
はじめに
序章 合戦の勝敗は軍需物資の確保にあり!
第一章 軍用品の調達に奔走する大名たち
第二章 軍需物資を確保した大名が勝利をおさめた!
第三章 合戦・城攻めに使われた武器武具
第四章 武器・武具の調達方法を検証する
 1 竹木徴発システム 2 竹木の管理と伐採の防止
第五章 伐採と植林をくりかえした戦国時代
終章 戦国軍拡と自然環境の変化
おわりに

鎌倉時代~戦国時代にかけて、日本各地では松が増えるのだそうな。
それというのは、杉などの有用な木が伐採されて、その跡に松などが自生したことによると。
中世の環境破壊と言ってよいと思う。
戦国時代とは話は違うが、日本で太平洋戦争後にあいついで台風による被害が大きかったのは、太平洋戦争で林が大量伐採された結果、地盤が弱っていたことが原因の一つだそうな。
とこのように、戦争による環境破壊というのはいつの時代でもあるということだ。
また、大名たちは、なにも伐採するばかりではなかったと。。。
植林もしていたとのこと。
まあ、林業は100年単位で考えなければならない産業ということを昔、聞いたことがあったような気がするが、戦争が、短ければ、数時間単位で変化するのを考えると、戦争と林の育成というのは対極的であるような気もする。
軍需物資から見た戦国合戦というか、軍需物資から見た戦国時代の政治と言った方がよいかもしれない。
また、攻城戦というのは、攻める側も守る側も土木作業を伴ったものになることが多いが、外国と同じで、日本においても、攻める側は、櫓を築いて城側より高いところから飛び道具で攻撃できるようにしてから総攻撃を行ったと。
我輩から見ると、大砲がなかったり、城塞都市というものが無かったり、兵站が弱かったり、騎兵が弱かったり、世界の端の島国にいるために、バランスが悪いのではなかろうかと思われる日本の戦国時代の軍隊だが、おおかたのところは、世界の軍隊と共通しているのかと思う。
そういった城攻めにも木材、竹材、埋め草などの軍需物資が大量に用いられ、どのように徴発されたかを書いている。
どうも、事象ばかりに目が行って、総合的な分析みたいなものが少ないように感じたが、目新しい切り口からの一著であることは間違いないと思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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コメント

戦国時代の環境破壊で生態系が変わったというのは、目か鱗ですね
あれだけ、みんなで城を建てまくってたら、何かしら影響は残るはずですものねえ

日本は気候が湿潤なので、森林の再生が早く目立たないんですが、中国とかヨーロッパとか、乾燥しているところでは木が生えなくなって、国家の衰退に直結したりしたようです
  • 2014-07-27 07:44
  • URL
  • 読み斬り以蔵 #-
  • Edit

Re: タイトルなし

どうも、以蔵さん

> 戦国時代の環境破壊で生態系が変わったというのは、目か鱗ですね
鎌倉期からみたいですね。
まあ、あんまり目立ったものではないみたいですが、鉄を生産するのに、木炭が必要だったり、建物を作るのに必要だったり、戦争をやってたら、木材が必要ですもんね。

> 日本は気候が湿潤なので、森林の再生が早く目立たないんですが、中国とかヨーロッパとか、乾燥しているところでは木が生えなくなって、国家の衰退に直結したりしたようです
なるほど。
考えれば、古代ローマ時代は、北アフリカは穀倉地帯であったのに、今では、全くの砂漠ですもんね。
これも、人為的な環境破壊が一因だったのかな。


  • 2014-07-27 08:16
  • URL
  • tatsunootoshigo #-
  • Edit

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関東育ちの三十路親父です。
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現在、日本百名城攻略中!!
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