タヌキおやじの日々の生活 中野不二男、五代冨文「日中宇宙戦争」を読破!!     

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中野不二男、五代冨文「日中宇宙戦争」を読破!!

日中宇宙戦争 (文春新書)日中宇宙戦争 (文春新書)
(2004/01/21)
中野 不二男、五代 冨文 他

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これも2004年の発行なので、若干古い本である。
この後、日本は、国際宇宙ステーションの日本モジュールを打ち上げ、H2Bを打ち上げ、HTVを打ち上げているので、相当状況も変わってきていると思う。
2004年当時は、中国が世界で三番目の有人宇宙飛行に成功し、注目を集めた。
日本の当時の風潮は、一見、平静を装うかのようだったが、内心は嫉妬と羨望があり、それをあえて糊塗しようとしたり、中国の宇宙開発の実力を低く評価しようというものであったのではなかろうかと思う。
我輩もそんな心境であった。
あの中国が。。。と。。。。
しかし、現実は受け止めなければならないのである。
現実から目をそらし続けても、いつかは、向き合わなければならないし、その時には手遅れになっているかもしれない。

内容の紹介(カバーより引用)
『日中宇宙戦争
2003年10月、中国は有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げに成功した。
これに対し、一部に軍事的脅威を懸念する声はあったが、総じて日本社会の反応は静かなものだった。
いまさら「有人」でもあるまい、中国は中国、日本は日本だ、と。
しかし果たしてそうだろうか。
著者らは豊富なデータをもとに、中国の宇宙開発がいかに戦略的か、いかに測り知れぬ潜在力をもつか明らかにする。
読者は「科学技術創造立国」日本の足元の危うさに、慄然とするに違いない。』

目次
はじめに
第一章 中国の宇宙開発
第二章 日中の技術レベル
第三章 宇宙船「回収」という難点
第四章 回収の技術
第五章 「有人往還」の現実
第六章 ロケット技術の信頼性
第七章 ポテンシャルとインセンティブ
第八章 技術戦略なき日本
あとがき
資料1 世界の主要な人工衛星打ち上げロケット
資料2 世界の主要ロケットにおける打ち上げの成功と失敗

題名が「日中宇宙戦争」とあるので、日中間ですごい宇宙開発競争をやっているのかというとそうでもなく、中国は独自の戦略にもとづいて、淡々と宇宙開発を進め、有人宇宙飛行を成功させ、一方、日本は確たる戦略なしになんとなく宇宙開発を進めているという状況である。
この題名は、少し違和感があると感じた。
まあ、技術者とかメーカーとか評論家は、メイドインジャパンの有人宇宙飛行をやりて~という感情をうちになみなみと秘めているのであろう。
それに対して、日本政府は、財政難でお金がないからとてもできないよと却下し続けている状況である。
しかし、技術サイドは、やりたくて仕方がないから、有人宇宙飛行の前段階になる研究を進め続けている。
その実験の数々を紹介していて非常に面白かった。
日本が弱い技術は、再突入の技術であり、強い技術は、打ち上げの技術だそうな。
無人だと、大気圏突入で燃え尽きてもよいが、有人であると、再突入させて、無事帰還させなければならない。
この技術は、大陸弾道弾の技術にも直結するので、日本ではながらくタブー視されていた。
しかし、スペースシャトルに触発されて、HOPE計画という日本の宇宙往還機計画があったり、いろいろな実験が行われた。
宇宙ジャーナリストの松浦晋也氏は、スペースシャトルとHOPE計画にはきわめて否定的な評価を示していたが、本書の著者は、HOPE計画は進めるべきであったとする。
しかし、ヨーロッパの似たような宇宙往還機計画が挫折したのを考えると、HOPE計画をやめたのは、正解ではなかっただろうかと思う。
いろいろと読んでて思ったのだが、日本においては技術という手段が目的化してしまうきらいがあるのではないかと感じた。
技術はあくまでも目的を達成するための手段であって、目的を達成できない技術がいくらあっても意味がない。
それに対して、中国は確たる目的があって、それになんでもいいから技術を獲得して目的を達成するというスタイルであるように感じた。
どちらがよいか分からないが、あんまり技術、技術言っていると、本来の目的がなんであるのかを忘れてしまうのではなかろうかと思った次第。

自分の評価
★★★☆☆55点

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関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
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