タヌキおやじの日々の生活 その他小説等     

伊藤智義「スーパーコンピューターを20万円で創る」を読破!!

11月だというのにあんまり寒くならんなあ。
大丈夫か、地球の環境。

スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)
(2007/06/15)
伊藤 智義

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民主党の事業仕分では、蓮舫さんの「2位じゃ駄目なんでしょうか?」発言で一躍脚光を浴びたスパコンの話である。
最近では、蓮舫さん、みかけないが。。。
もっとも、同じく事業仕分で登場していた枝野さんは野田内閣で使われているところをみると、彼女のは単なる能力不足ということであろう。
ともあれ、スパコンの話に戻る。

『スーパーコンピュータとは、科学技術計算を主要目的とする大規模コンピュータである。
膨大な計算処理が目的であり、それを実現するための大規模なハードウェアやソフトウェアを備える。
有限要素法や境界要素法などに基づく構造解析、気象予測、分子動力学、シミュレーション天文学、最適化問題、金融工学のような大規模数値解析に基づくシミュレーションに利用される。
計算機による大規模シミュレーションを前提とした科学は特に計算科学と呼ばれ、スーパーコンピュータの設計に大きい影響を与えている。
そのような計算科学の成果を元に、工業製品の設計や評価を行うCAEの分野でも広く利用されている。』
(ウィキの記述を一部改編)

この中でもシミュレーション天文学に特化したスパコンを1989年に東大の研究者・学生らが低予算で作り上げて、話題になったらしい。
その名も『GRAPE』。
銀河、球状星団の動きをシミュレーションするのに専用のスパコンを低価格で作成する必要があったらしい。
このプロジェクトの主要メンバーの一人になったのが、著者の伊藤智義氏であった。
この人は、昔、ヤングジャンプで掲載された「栄光なき天才たち」という漫画の作者でもあった。
連載中、吾輩も読んでいて記憶に残っている。
エライ地味な漫画が連載されているなあと思いながらも、面白く読ませてもらった。
すごいのが、この漫画の収入で学生時代に年収1千万以上あったということだ。
それに加えて、この人は、淑徳与野という女子高の講師もしているので、多芸な人であったらしい。

本書は、伊藤氏が書いているのだが、自分を一人称ではなくて、「伊藤」と書き、自伝ではなく、ドキュメンタリーとして書いている。
いささか、伊藤氏が自分の業績を本書という形で残しておきたいという意図が見え隠れするが、概ね、現実に沿って書かれているのだろうと思う。
読んでいると、どんな大きなことも小さなことの積み重ねであるという事実を思い起こさせてくれる。
その積み重ねは、気の遠くなるほどの根気が必要なのであるが。。。。
モノ作りが好きな人は読んでみて損はない内容であると思う。

自分の評価
★★★☆☆55点

参考
栄光なき天才たち 全17巻完結(ヤングジャンプコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]栄光なき天才たち 全17巻完結(ヤングジャンプコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]

伊藤 智義 森田 信吾

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高嶋哲夫「ミッドナイトイーグル」を読破!!

鼻風邪をひいた。
鼻水がとまらない(涙)

ミッドナイトイーグル (文春文庫)ミッドナイトイーグル (文春文庫)
(2003/04/10)
高嶋 哲夫

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大沢たかお、竹内結子主演で映画化もされた作品である。
しかし、映画の方が、ヒットしたという話は聞かなかった。
著者の高嶋哲夫氏は、日本原子力研究所の研究員をされていた方だそうである。
東野圭吾と同じく、この人も理系の人である。
しかも、今現在、風当たりが強い原子力関係。
文章力は、なかなかのものだなあと感じた。
以前、同じく高嶋哲夫著の「虚構金融」を読んだことがあるが、そのときも読みやすく、文章がうまいなあと思ったのを覚えている。
「ミッドナイトイーグル」と「虚構金融」に共通するのは、国際謀略劇や金融を舞台にしつつ、家族の絆を書いているところであろうか。
しかし、東野圭吾みたいに難しい自然法則や現象などは採用せず、一般人に分かりやすく書かれていると思う。
「ミッドナイトイーグル」は、いろいろと深く考えてしまうと、構成に無理があると思うところも多々あるが、ステルス爆撃機、核爆弾、北朝鮮、工作員、在日朝鮮人などなどが登場する国際謀略サスペンスであるので、映画化されるのには、もってこいであったと言えるであろう。

内容(カバー裏面より引用)
『米空軍のステルス爆撃機が北アルプスに墜落!
その搭載物をめぐって男たちの死闘が始まった。
報道カメラマン西崎勇次もその渦中に・・・・・。
かたや週刊誌記者の松永慶子は、横田基地に侵入・逃走した北朝鮮の工作員と接触する。
吹雪の北アルプスと東京。
二つの場所で、男と女は絆を取り戻せるのか。
渾身の国際謀略サスペンス。』

本書では、B3Aという架空のステルス爆撃機が登場する。
実在するB2爆撃機の改造型という設定である。
その爆撃機が搭載していた核兵器を巡って自衛隊と北朝鮮の工作員が死闘を繰り広げるのだが、自衛隊が弱い。
まあ、本書では、北朝鮮の工作員が強くて自衛隊が劣勢としなければ、話が盛り上がらないのは分かるのだが。。。
小説中でも、生き残った伍島一等陸尉は、実戦経験の差があったと述べている。。。。
おそらく現実にも北朝鮮の工作員は、有事の時に日本国内の重要施設を襲撃するために、日本国内のどこかに小銃、手榴弾、機関銃、対戦車ミサイル、迫撃砲、携帯型対空ミサイルなどの武器を隠し持っているのだろうが、どれだけの戦闘力を発揮するのかは未知数である。
本書では、30~50人の北朝鮮工作員が、北アルプスで活動し、自衛隊と米軍の混成部隊を全滅させると。。。
つおいです、北朝鮮工作員。
そもそも北朝鮮という国は、抗日パルチザンを率いていた金日成がつくった国なので、自然と特殊部隊とか工作員を使った非正規戦を好むのかもしれない。

ともあれ、軍事サスペンスが好きな人にはお薦めの一冊である。

自分の評価
★★★★☆70点

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白洲次郎「プリンシプルのない日本」を読破!!

ヘッダーの画像をオリジナルなものに替えてみた。
pngファイルとCSSと格闘すること3時間、もはや完全に自己満足の世界であるw

プリンシプルのない日本 (新潮文庫)プリンシプルのない日本 (新潮文庫)
(2006/05)
白洲 次郎

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ちょっと前に白洲次郎ブームみたいなものがあったときに、白洲次郎って誰ということで購入したんだったと思う。
ちなみに、白洲次郎(しらす じろう、1902年2月17日~1985年11月28日)は、日本のオピニオンリーダー、官僚、実業家。終戦連絡中央事務局次長、経済安定本部次長、貿易庁長官、東北電力会長などを歴任した。
終戦直後、吉田茂の側近として連合国軍最高司令官総司令部と渡り合い、「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめたそうな。(例によってウィキペディアから引用)
それに、日本で初めてジーンズを履いた人物であるそうな。
どうでもいいことかもしれないが。。。。
従順であることを美徳とする日本社会から考えるとけしからん人間であると。。。サラリーマンなどからは非難されそうな人物。。。である。
キムタクが白洲次郎に憧れるとかああいう風になりたいとかそんなことを言っていたような気がする。
白洲次郎については、ドラマ化もされて、伊勢谷友介が主演していた。
吾輩は見なかったが。

本書は、白洲次郎が、東北電力会長の時、市井で百姓をしていた時に、文藝春秋などに連載した記事を集めたものであるようだ。
戦後直後の日本の政治、経済についての批判、提言が主になっている。
戦後の日本の状況などで分からないことは多かったが、全般として、戦後の日本政治の状況は、今の日本政治の状況と大して変わらなかったのだなあと思った。
足の引っ張り合いとか。
批判はするものの現実に即した具体的な代案を持たない野党とか。
批判・反対をするだけというのは、野党にとって、もっとも楽でなにか仕事をやっている印象を与える行為な訳である。
しかし、批判・反対をするだけで、現実に即してどう対処するかを考えてこなかった野党は、与党になった時、何にも有効な行動が取れないというのは、民主党で明らかになった事実である。
今では、自民党がそうなりつつあり、社民党は遙か昔からそうであったために議席を大幅に減らして存在価値のない政党に成り下がったわけである。
と、脱線したが、白洲次郎は、批判・反対・足の引っ張り合いをするだけで、具体的にどうするべきかを提案しない日本人の性質について痛烈に批判しているような気がした。
戦争から60年以上、経った今、日本の民主主義の成熟度は、あんまり変わってないのではないかと考えさせる一冊であった。

自分の評価
★★★☆☆50点

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雫井脩介「クローズド・ノート」を読破!!

昨日は激しく寒かったが、今日は普通だったな。
全体的には暖冬なのかな。

クローズド・ノート (角川文庫)クローズド・ノート (角川文庫)
(2008/06/25)
雫井 脩介

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昔、読んだ本の再読である。
沢尻エリカと竹内結子が主演した同名の映画の原作。
エリカ様は芸能界からはすっかり干されてしまったが、なんにつけても信用・評判が大事だという一例だと思う。
彼女は、発端となったことをやった時は、そのことが分かってなかったのではないかと。
今も分かってないかもしれないけど。。。(苦笑)

映画の方は観てないけど、これからも観る気はさらさらないけど、原作の方は、かなりの傑作であると思う。
徳島から帰ってくる新幹線の中で読み終えた。
万人受けする内容でありながら、構成が緻密で読後感が非常に良い。
軽いラブストーリーなのかなと思う。

あらすじはというと、堀井香恵は、文具店でアルバイトをし、音楽サークルで活動する大学生であった。
友人関係も良好で、アルバイトにもやりがいを感じているが、親友、葉菜に彼氏ができたことと、葉菜が留学に行くことで何か物足りなさを感じていた。
そんな折、アルバイトで万年筆の販売を任されることになり、石飛隆作との知り合うことになる。
さまざまな葛藤を経験する中、ふと自室のクローゼットで見つけた、前の住人が置き忘れたノートを開いてみる。
閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わり始めるのだった。
という感じであります。

万年筆の販売をする中で石飛隆作と出会うのだが、販売する万年筆の特徴と絡めて買いに来るお客さんの特徴なども描かれていて、その場面の描写が面白い。
吾輩、万年筆は使わないが、文房具屋に見に行こうかと思ったほどである。
でも、後半は万年筆については全然触れていなくて、ノートに書かれた出来事と香恵が経験した出来事とが交互に描かれている。

映画を観た後でも十分に楽しんで読める内容だと思う。

自分の評価
★★★★☆75点

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高嶋哲夫「虚構金融」を読破!!

資格の学校から帰ってきた。
しんどい上に寒さが身にこたえる。
風呂入って早く寝よ

虚構金融 (文春文庫)虚構金融 (文春文庫)
(2008/03/07)
高嶋 哲夫

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バブルが弾け、不良債権処理が終わる前の話だったので、時期的に古いかと思い、躊躇していたのだが、これがなかなか意外と面白かった。
本ブログを始める前に、同じ作者の小説である「ミッドナイト・イーグル」を読んだことがあったのだが、「ミッドナイト・イーグル」よりよく書けてると感じた。
ちなみに、「ミッドナイト・イーグル」は、北朝鮮が絡んでくる軍事ミステリーで、本小説は、銀行の不正行為にまつわる検察庁検事の活躍を書いたミステリーである。

あらすじはというと、有力地銀合併に絡む贈収賄事件で事情聴取を受けていた財務省キャリアである大貫が墜死し、自殺とされる。
しかし、主人公、後鳥羽検事は、事件との関連の薄い彼の死に不審を抱き、贈収賄事件の捜査と並行して、その死に隠された謎を追う。
そして、大貫が改革派議員と組んで日本再生のために大掛かりな日本経済改革を行おうとしていたことを知る。
事件は、財務省、日米政府を巻き込む大謀略に発展する。
という感じです。

不良債権処理の前の小説ということで古いと思いきや、今でも実際に問題となっているようなことが主題になっているような気がした。
例えば、官僚と政治家の関係などである。
不良債権処理後に民主党が政治主導を唱えて政権を取ったが、民主党の多くの政治家は政治主導とはすべて政治家がやることと勘違いしていた節がある。
すべて政治家がやれるわけがなく、本当の政治主導とは、政治家が官僚を使いこなすことであると吾輩は思う。
また、検察が官僚や政治家に対して事情聴取を行ったり、捜査を行う様子も興味深く読むことができる。
今の小沢秘書に対する検察の捜査もこのように行われているのかなあと思ったりもした。
政治経済、汚職、検察などだけに留まらず、家族愛などもテーマになっていてなかなか奥行きが深い作品に仕上がっていると感じた。

今読んでも十分面白い一冊です。

自分の評価
★★★★☆80点

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Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
座右の銘は、
「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
 攻めること火の如く、
 動かざること山の如し」。
よろしくです。
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